代官山MEDICAL講師の先生方からの応援メッセージです。
医学部受験のプロの視点から、先生方がテーマごとに担当科目の学習方法や受験の突破法をお伝えします。
- 生物科:深瀧 達哉 先生
- 数学科:平野 拓哉 先生
- 英語科:田中 良平 先生
- 数学科:中村 太郎 先生
- 数学科:薄 寛明 先生
- 物理科:寺澤 将太 先生
- 生物科:緒方 隼平 先生
- 生物科:山﨑 隆幸 先生
- 生物科:石原 有人 先生
- 化学科:原 雄介 先生
- 英語科:青葉 憲一 先生
- 英語科:三ツ橋 大輔 先生
- 化学科:菊本 一帆 先生
- 物理科:小澤 広明 先生
- 物理科:柳瀬 一徳 先生
- 小論文科:高橋 浩也 先生
講師からの応援メッセージ
生物科:深瀧 達哉 先生
医学部合格に到達できる実力をつけるには
問)金属のAuとかけまして、代官山MEDICALの生徒ととく。そのこころは?
どうも、生物講師の深瀧です。今回は、担当する科目である生物を中心に、どうすれば合格点に到達する実力をつけることができるのか一緒に考えていきたいと思います。よろしくお願いします。
まずは図1を見てください。志望校に合格するには、当たり前ですが実力が合格ラインを上回っている必要があります。では実力が十分にあれば受かるのかというとそうでもない。必ず受かるだろうと思われていた生徒が残念な結果になり、得点開示した結果恐ろしく低い点をとっていた、といったことはよくあります。
重要なのは、実際の得点が志望校合格ラインを上回ることです。
以降、(1)実力を十分に付けるには? (2)実際の得点を実力に近づけるには?の二本立てでお話し致します。
(1)実力を十分につけるには?
「代謝、はどのくらいできる?」に対してどう答えますか?「集団の確認テストではいつも8割は越えます」「代謝がメインだった前回のMTではリストに載りました」「大丈夫です」「良い感じです」「そこそこって感じ」……答え方は色々ありますが、自身を客観視できている解答は明らかですね。
志望校との距離が体感できていない生徒は、親しい先生のところに行きそれを教えてもらってください。2023年1月には合格ラインを越えている自分をイメージできていますか。できていないヒトは、早急にやりましょう。
代官山には、大きく2タイプの生徒がいます。
A:説明されれば「わかる」し「できる」
B:説明されれば「わかる」が「できない」
の2タイプです。AとBは何が違うのでしょう。恐らく「わかる」の閾値が違うのかなと思います。
図2のように「わかる」の閾値が低いヒト(B)は、同様の問題が出題されたとき解答できません。「(だいたい)わかる」「わかる(つもり)」になっていませんか?
賢い人(A)は簡単に「わかる」と言いません。常に「できる」とセットで考えています。説明を受けたときに、「そうなんだ~ふーん」しか思わないヒトは、おそらく「わかっていない」んです。正確なアウトプットができるようになるためにも、自ずと質問が湧いてくるように授業を受けたいものです。
私たち講師は、伝えたい現象をイメージの状態でそのまま伝えることができません。必ず言語化して(ジェスチャーを交えつつ)板書(文章・図)や口頭で伝えます。エラーがあるとしたら①情報の受信 ②その理解の2択なのですが、今回は①に絞ります。
ABの違いは1回の授業で受け取る情報量なのかなと思います。板書と口頭どちらを重視すべきですか?答えは、間違いなく口頭です。視覚情報は何分間かホワイトボードに残りますが、聴覚情報はその一瞬で消えてしまうからです。一生懸命ノートをとって、結果何も聞いていない。これでは何も生み出せません(板書の劣化版コピーのみ手元に残ります)。板書内に新規情報はそれほど多く出てきません。基本前向いて話を聞いてください。
そして閾値の高い「わかる」に到達したら、それをすぐにメモしてください。書かれたことを自分の言葉に変換し、「できる」ことを考えてノートをとるす。ノートのとり方1つで、その生徒の出来は分かってしまうものなのです。
ここで、生徒の発言に対して具体的なアドバイスをします。
「どれを覚えたらよいのか分からなかったので、資料集の該当ページを描き写しました。」
⇒時間の無駄です。資料集は広辞苑代わりに使ってください。セミナーを解き捨てるようにやり、自身が答えられなかった部分を強調して覚えればよいと思います。大事なのは本番で点をとることです。出題されない知識を覚える余裕はないと思います。
「考察問題ができません。なんで先生は考えなくても答えが出るんですか。」
⇒いいえ、考えています。解答に至る速度が違うだけです。問題文を眺めて唸っている暇があったら、情報をすぐに図示し整理してください。「整理できないから描けない」ではなく「描くから整理できる」んです。くれぐれもはき違えないように気をつけてください。
(2)実際の得点を実力に近づけるには?
「〇〇すれば(△△しなければ)MTの優秀者リストに載ったんですよ」という発言ほど意味のないものはありません。みんなそう思っています。Aタイプの人は思っても言わないんです。その悔しさを放出せず、次回に活かすのが賢い人です。ではどうすれば良いのでしょう。
答えは自分が知っています。
〇〇すれば(△△しなければ)良いんです。
計算ミスが激しいヒトは毎日100マス計算すればよい。問題文の読み取りミスをしたヒトは実験の目的を素早く探す訓練をすればよい。かつて「最高でも金,最低でも金」という言葉がありました。結局は覚悟の問題です。
本番、ベストコンディションで臨めるなんて甘い考えのヒトはいませんか?
テストゼミ、本番を想定して解いていますか。足を組まない、何も口にしない、当たり前です。本番。マークシート、普段よりも解答には時間がかかります。要らない解答用紙に×を描く。指示に従えていますか。採点官はおじいちゃんです。コピーに耐えうる筆圧で書いていますか。右は貧乏ゆすり、左は激しい消しゴム遣い、後ろは舌打ちマスターで前は異常に汗をかいている。そして、暖房の不調なのか、頭は暑いし足寒い。
そんな最低な環境でも合格ラインを突破するんです。
嬉しい報告をマメンチサウルスのように首を長くして待っています。
深瀧 達哉先生の経歴
東京大学大学院
農学生命科学 研究科中退
数学科:平野 拓哉 先生
入試まで残り3ヶ月でやるべきことについて【復習】および【演習】についてお話していきたいと思います
前提
「皆さんが入試で行うのは、
「初めて見る問題を解く」ことであり、「事前に問題が与えられて、それを暗記して答えること」ではありません。
したがって、「初めて見る問題を解けるようにする能力を高めて行く必要がある」ことが大切になってきます。
【復習】(道具の準備・手入れ)
まずは、私立医学部の入試問題の大半は「前期+夏期で学習した内容を利用すれば解ける」ということを意識してください。
前期+夏期のテキストでは、「問題を解くための道具の存在を知り、使うタイミングを学習」してきました。
ある程度復習が進んでいる場合でも、テキストで学習した解法に関しては「汎用性が高い解法なのか?」「その問題特有の解法なのか?」という点で再度見直しておきましょう。
テキストの問題は「1問から多く学べるorその1問から学ぶことが明確」という問題を選定・作問していますので、前期+夏期の復習がまだ進んでいない方は「つべこべ言わずに早急にやりましょう。」
ただし、復習するのは当たり前で、「初めて見る問題を解く練習」が必要になってきます。
※数学が苦手な受験生は、どうしても演習から逃げてしまう傾向がありますので注意が必要です。
復習するべき教材一覧
[1] 春の先取り課題 [2] 前期+夏期,後期のテキスト [3] 夜間学習(前期,後期) [4] 計算トレーニング(前期) [5] 単科講座 [6]マンツーマン授業
【演習】(道具を利用する練習)
後期のテキストは、
1 前期+夏期に学習した内容と同じ考え方で解ける問題
2 前期+夏期に学習した内容を組み合わせると解ける問題
3 前期+夏期で学習していない完全に新しい内容
を扱っています。数学が苦手な方はとにかく、[1][2]の部分を徹底的に意識して予習をしてください。「道具は使えないと意味がない」のです。
テキストは分野別に構成されており、学習するテーマが明確な問題が中心です。しかしながら、実際の入試問題は、問題の数値設定が汚かったり,わかりにくい表現をされていることが多いです。
また、入試本番では「限られた時間で様々なテーマの問題を解く」ことを行わなければならないので、テキストの内容がある程度身についたら実践的な演習が必要になります。
他教科とのバランスがあるのでどれくらい解くかは人それぞれですが、過去問を利用して演習を行う受験生が多いのではないでしょうか?
ここからは、演習し得点力を高めていき、見つけた穴を潰していくという作業を行っていくのがよいと思われます。次の図のように除々に演習の割合を増やしてくとよいでしょう。また、直前期は最後の復習をする期間にしましょう。絶対に穴が見つかるので…
以下に過去問演習を行う際に大事だと個人的に思っているポイントを記します。
なぜ過去問演習を行うのか
① 試験本番に行うことが、「限られた試験時間に点数を取る」という行為であるから。
② どのような問題が出題されているかを肌で感じる。(入試問題に慣れる)
過去問演習を始める前に確認すること
① 基本的な計算に不安はないか。(三角関数,指数対数,極限,微分・積分計算など)
② 典型問題の解法に不安はないか。
「前期+夏期の内容に対して瞬時に反応できる。」状態にしておきましょう。
(当たり前のことを当たり前に行えれば合格点は取れます)
過去問を解く前の注意
① 表紙の注意事項を必ず読む。(できればコピーしましょう。)
② マークする時間を意識する。(想像以上にマークには時間がかかります。)
③ 1年分を途中で区切らない。(通しでやることに意味があります。)
④ 計算用紙を無尽蔵に使わない。(計算スペースが狭い大学も多いです。)
過去問を解く際のポイント
① まず「全体を俯瞰」する。(分量を把握。)
② 「定石的な処理で解答可能か」適宜判断する。
③ 答えを合わせることに全力をつくす。(計算ミスが合否を分けます。)
④ 答えのみであれば,「必要条件で解く」のもあり。(点が取れればよい。)
⑤ 図形の問題で困ったら,とりあえず「大きく図示する」。
⑥ 数列・整数・場合の数・確率で困ったら「書き出してみる」。
⑦ 問題文の条件に印をつけるならば,その「印の存在を常に意識する」。
⑧ 条件の読み替えを徹底的に意識する。(方程式・不等式etc.)
⑨ 式で行くか図(グラフ)で行くか考える。
⑦⇒問題文の条件に印をつけることあくまでも、その条件を見やすくするだけです。「条件が存在していた」ということを忘れてしまってはなにも意味がないですね。むしろ、「条件がなかったか?」と常に意識することが大切です。
過去問を解き終わったら
① 設問ごとの配点は不明であるので,単なる割合で点数をつけても参考程度である。
② 出来に一喜一憂しない。(本番で得点できるようにするための訓練です。)
③ 試験時間を延長したら解けたのか?(解けるなら,時間の使い方の練習が必要。)
④ 解説を読んだら理解できたのか?(赤本の解説が適切とは限らないことに注意。)
⑤ 解けなかった問題の類題はテキストにあるか確認。
⑥ 必ず記録を残す。(適当に演習しても意味がありません。)
入試期間中に「○○%は取れた!」という発言を聞くかもしれませんが,計算ミスで失点している受験生も多いですし、配点がわからないので、気にする必要はありません。
③⇒物理的な時間が足りない大学が多いです。もし、試験時間を延長して解ける問題があるならば、丸付けする前に時間を延長して解いてみましょう。その後、どこで時間を稼げたかを確認しましょう。
④⇒赤本の解説はあくまでも「その問題の解説である」ことに注意しましょう。
「他の問題を解けるようにするための解説ではない」ので必ずテキストに戻ってください。
⑤⇒時間の関係で、どうしてもテキストでは扱っていない問題(テーマ)もあります。復習するべき問題かどうか判断に困ったら、質問をしましょう。
最後に
試験本番に、閃きに依存しない適切な方法で、答えがある問題の答えを必要なだけ出せれば勝ちである。
最後まで頑張っていきましょう。
平野 拓哉先生の経歴
千葉大学大学院
理学研究科修士課程修了
英語科:田中 良平 先生
最後の追い込みとなる冬期直前講習に向けて
こんにちは。英語科の田中良平です。
大学受験本番、最後の追い込みとなる冬期講習を迎えるにあたって、いくつかアドヴァイスをしておきたいと思います。
①心構え
大学に進学するためには、入試に合格する必要があります。入試に合格するためには各科目で合格に必要なスコアを得ることが必要です。そして、そのひとつである英語のスコアを高くキープしている人には、すべて以下の共通点があります。
1.継続性
英語は継続して学習さえすれば、最低限の成績を伸ばすことができます。
いかなる才能の持ち主でも、続けることをしない人はスコアが伸びません。毎日1長文でも、毎日単語帳15ページでも、文法語法問題20題でもかまいません。とにかく続けてください。
代官山生でも、私からプリントをもらっておいて、机の奥にしまいっぱなしになっている人、「英作文毎日出します!」と高らかに宣言しておきながら、1回で終わっている人、いますよね?こちらから圧は掛けませんから、大人しく持ってきなさい。
2.思考力
「つまりこれはどういうことなのか」を考えるようにしてください。そこに書いてあることの表面をなぞって分かったつもりになるのではなく、少しでも分からないことがあれば、そんな自分をもっと素直に認めてください。そして、自分なりに考えて、解決できなければその疑問と自分なりの仮説を抱えて講師に質問の形でぶつけてください。
「つまりこれはどういうことなのか」という姿勢は、「ものごとの原理と本質を把握しようとする」姿勢にほかなりません。原理がわかれば、応用的問題が出てきても、基本が共通していることに気づき、これに対応できます。
「今さらそんなことを」と思う人、いいから聞いてください。手先のテクニックや薄っぺらい情報だけでは入試は乗り越えられません。まして、表面的なものごとの理解だけで、人の命と心を救う医の道を歩んでいけるとは到底思えません。
3.想像力
どんなに継続して学んで知識を増やし、未知の問題に対して原理的に思考する姿勢を身につけても、それでも入試には未知の問題(特に長文問題)は出てきます。戦略的にそれを回避して合格する方法もありますが、どうしても避けられぬ場合は、想像力を働かせるしかありません。
天才的な想像を働かせる必要はありません。「これは、わたしの場合だったらこういうことなのかな」と、日常の自分に置き直して常識的に考えることが大切で、その常識は1の「継続性」によって蓄えられた知識が援護射撃して支えてくれます。
4.慎重性
私大医学部は、卒業生が医師免許を確実に取得してくれることを第一の目標としています。
国家試験は、よく言われている話ですが、「ミスをしないこと」が最重要となる試験です。これはそのまま、「医療人として人の命を預かるなかで、ミスをしないこと」と表裏一体にあります。
さらにこれは、その本当の入り口である大学入試の問題への向き合い方にも直結しています。いたずらな難問を弄んで悦に入るのではなく、誰もが解ける問題を「完璧に」解く、これが私大医学部合格に必要なことのすべてです。
代官山生はよく勉強しています。それでもなお、不合格となってしまうのは、「なにかをよくわからない」からだとか「なにかを知らない」からなのではなく、「ミスをしたから」そうなっていることが大半なのではないでしょうか。
集団授業やマンツーマン指導をしていても、「あーそれ言われたら分かります」という言葉がよく出てきますが、分かるのであればそれをミスしないようにすればいいのです。そのレベルにある人は、あとほんのひと押しで合格者の仲間入りをします。
②過去問との向き合い方
過去問(赤本)は、過去に出題された入試問題をそのまま掲載し、これに解答例と簡単な解説を添えた書籍です。ここで大切なのは、過去問は単語帳とは違う、ということです。語学は反復が鍵となるのは確かですが、闇雲な繰り返しや、内容が学習者向けに考えて設計されていないものは、何度やってみたところで学習効果はありません。
そこで過去問です。過去問は、過去の入試問題のアーカイブスです。
そして、入試問題には、「受験生の学力を高めてあげよう」という優しい気遣いは微塵もなく、「どうやって受験生をふるい分けてやろうか」という厳しい姿勢が貫かれています。つまり、入試問題は、力を「つける」ためのものでなく、力を「みる」ためのものだということになります。
やたらと時間を費やすのではなく、もっと戦略的に「力をつける」ためのツールとして活用してみてください。
1.得点配分を講師と予測する
入試問題は、合計得点はわかりますが、配点がわかりません。まずこれを講師と相談したうえで予測し、そのうちの7割程度を得点できるように取り組みます。ほとんど私大医学部は出題形式が例年安定していますので、「どの問題をどれだけ解くべきか」を講師のアドヴァイスを参考に決定してください。
2.解答時間を講師と予測する
例えば東京医科大学は、アクセントについての大問、文法語法についての大問(択一)、文法語法についての大問(整序)ののちに、長文が2題続きます。試験時間は60分で、特に最後の5番の長文は、大変多くの選択肢が伴う内容一致問題で有名です。おそらくここの配点比率が高いでしょうから、これに25分はかけてもいい。となると、その他は…といった具合に、それぞれの個性のある入試問題について、代官山の講師陣はすべて最適解答時間を把握しています。
受験予定の大学について、これらのイメージを相談しながら描いてください。
3.大問で分けて、それを複数年分やってみる
さきほどの東京医科大学でいえば、大問1のアクセント問題はこのところずっと出題されています。過去に出題されたものがそのまま出題されることはまれですが、これだけを2021年、20年、19年、18年…と遡ってすすめていくのは良い手です。
出題者は前年入試を参照・踏襲するのが一般的ですので、形式や難度が前年のものと類似しています。1つの大問だけを掘り下げて進めていくことでそうした相手の癖や好みも見え始め、こちらの実力も相応にアップしていきます。
代官山MEDICALは逆の意味での「井の中の蛙」です。
みなさんは気づいていないですが、代官山の外の受験生は、こちらが愕然とするほど勉強をしていません。
きみたちはよくやってきた。必ず成果を出してくれる。その成果をより充実したものにするためのお話を、以上させていただきました。笑顔あふれる春はもうすぐやってきます。
田中 良平先生の経歴
東京外国語大学
外国語学部卒業
数学科:中村 太郎 先生
入試まで残り3ヶ月でやるべきことについて
数学科の中村太郎です。入試本番までの残りの期間で何をすべきかということを、①勉強方法 ②メンタル面の2点からお話しさせていただこうと思います。
①勉強方法:ここからは「準備期間・確認期間」
まず、これから先の勉強方法についてですが、数学に関しては極力新しい解法は取り入れない方がよいでしょう。
これまでに身に付けた知識と解法を確認することに徹しましょう。新しい問題を解くのは受験校の過去問などで十分でしょう。テキスト(特に前期)の復習を再度入念に行い、問題を見たらすぐに解法が出てくる状態を作りましょう。今はそのような状態に達するための準備期間、確認期間だと思ってください。
-
4月~今まで
知識や解法のインプット重視。
得意分野は別解なども。苦手分野の最低限の公式や解法を習得。 -
これから本番まで
ひたすら確認。アウトプット重視。何度も繰り返し解法を確認。
日々の計算は怠らない。 -
入試期間
気持ちの部分が大きい。
試験がある日も毎日代官山に来ることが大事。
そもそも、受験数学において、良い点数をとらないと合格できないと思いっている受験生が多いように感じますが、良い点数をとることよりも悪い点数をとらないことの方がはるかに大切です。難しい問題ばかり解いても何も力になりません。基礎的な問題や典型的な問題と向き合い、どんな問題が出ても慌てないよう準備を徹底しましょう。
実践的な部分で言えば、「得点すること」をもう一度きちんとイメージしておきましょう。テストゼミなどでみなさんが問題を解いているところを見ると、猪突猛進いてまえタイプの問題の解き方をしている人を時折見かけます。
数学の問題というのは、(1)で求めた値を(2)で用い、それらを(3)で用いて完結することが多いです。(1)で求めた数値は本当に合っていますか?(1)で間違えたらその後はどれだけ時間をかけても獲得できる点数は0点です。「解き方は合ってた」「マークにはまったので合っていると思った」のではダメです
どうせ入試問題の中には解けない問題が紛れているんですから、解けると思った問題は鉄の意志で数値を合わせにいってください。みなさんに求められているのは●●の定理を知っているとか▲▲の公式で華麗に解けるとかそういうことではありません。ただ点数が必要なだけです。医学部に入るためです。医者になるためです。
もう十分すぎるほど様々な知識や解法を身に着けてきました。しかしそれらが不安定だと計算にまで気が回らずミスをしてしまいます。解法に関しては絶対の自信を持てるまで繰り返し確認し、試験中は計算に没頭するだけで良いという状態までもっていくことができれば、勝ちです。そして試験時間の残り10分くらいは最後の見直しに時間を充てるのがよいでしょう。
②メンタル面:本番で落ち着くためには
①は少々厳しい話になってしまいましたが、こちらはリラックスして読んでください。
入試は、最終的にはメンタル面が重要になってきます。本番でなるべく焦らないようにするためにはどうしたら良いか、僕なりにアドバイスをしようと思います。と言っても先ほどの①でお話したこととほとんど同じになるのですが、何事も準備万端であれば自信をもって試験に臨むことができ、本番中も落ち着いて問題と向き合えるでしょう。もし極度の緊張状態になってしまったら、一度ペンを止めて深呼吸をすればO.K.です。
また入試解会場では何が起こるか分かりません。ビンボーゆすりのプロと同じテーブルに座ることになったり、隣の人が匠の消しゴム使いだったりするかもしれません。間違って異性のトイレに入ってしまって、試験中いつ呼び出されるかドキドキしてしまうかもしれません(実話)。平常心でいるためには、「もうこれ以上自分にできることは無い」ところまで準備に準備を重ねましょう。
それでも不安で仕方がないという人は、質問するふりをして先生のところに話しに行くと良いでしょう。先生たちはこれまでに何人もの生徒を送り出してきました。勉強や学問についてだけではなく、皆さんの心を安らげるプロでもあります。どうぞ気軽に話しかけに来てください。
最後に
冬期講習が始まると、あっという間に本番を迎えます。それと同時に不安な気持ちも強くなっていきますが、みなさんがこれまでたくさんの努力をしてきたことを先生たちは知っています。親も友達もライバルも知っています。みなさんは決して一人で受験しているわけではありません。絶対に受かるという強い気持ちを持ちながら、背中を押してくれるたくさんの味方がいることを忘れずに、平常心で本番に臨んでください。
中村 太郎先生の経歴
青山学院大学
理工学部卒業
数学科:薄 寛明 先生
4月からの数学の学習法
①代官山MEDICALをどう活用して数学の成績をあげていくか
まず、授業についてですが、授業内ですべてを理解するつもりで集中して授業を受けて下さい。ただし、後で聞けばいいやという甘えた気持ちで授業に参加すると数学の成績は中々上がりません。それでもわからないことがあったら積極的に担当講師に質問をしましょう。
次に、代官山MEDICALのテストは毎回満点を取るつもりで本気で臨んでください。代官山MEDICALは皆さんの定着度を計るために多くのテスト(計トレ・夜間・Weekly・Monthlyなど)を用意しています。すべて大切にして受験し、返却された後は間違えた問題を中心に復習をしましょう。その地道な積み重ねこそが合格への近道となります。
代官山MEDICALのテキストや演習プリントは私立医学部の過去問を徹底的に研究して作られています。代官山MEDICALのテキストは我々の研究の集大成です。テキストの例題・類題が来年の入試で必ず出題されますから安心して予習・復習に勤しんで下さい。
②数学の学習法
数学は公式を覚えるだけでは不十分です。公式を使いこなせるようになって初めて得点できるようになるので、数学は他科目に比べ成績を上げるのに時間がかかります。
皆さんは医学部入試を解けるようにするためには、閃きが必要だと考えていないでしょうか。結論を言うと閃きが必要な問題はほとんどありません。必要なことは、求めたいことや示したいことに対してどの公式を使えばいいのかを的確に判断し、使いこなせることです。そのためには、公式を覚えるだけではなく、いつでも使いこなせるようになるための問題演習を積むことが大切です。
また、授業の復習の際には注意点があります。それはノートを見て理解したことと、自分で解けることは全く別のことであるということです。解けなかった問題の解答をただ単に暗記するのではなく、「問題文の〜部分から判断し、〜を立式した」など、しっかりと解答根拠を人に説明できるようになるまで練習しましょう。
公式を使いこなせるようにするために一番必要なものは根気です。正解にたどり着くまでに、複雑な計算が多く、面倒な気持ちになることもあると思います。しかし、根気強く代官山のテキストを繰り返し復習すれば、解けなかった問題も必ず解けるようになります。
応援メッセージ
大切なことは、自分は絶対に合格できると信じることです。
代官山MEDICALで1年間本気で過ごせば、あなたは絶対合格します。私も君の夢を叶えるために全力でサポートしますので悔いの残らないように一生懸命頑張って下さい。
薄 寛明 先生の経歴
山形大学
理学部数理科学科卒業
物理科:寺澤 将太 先生
4月からの物理の学習法
①代官山MEDICALをどう活用して数学の成績をあげていくか
代官山MEDICALにおける物理のカリキュラムは「レギュラー講義における講義内容の把握」・「weekly testでの基礎定着確認」・「monthly testにおける総合力確認」を3大柱としています。(高2生はレギュラーの講義内容に着いて来られれば全く問題はありません!)従って、次の講義・テストまでに復習を完成させる、それを徹底していけば自ずと合格点に辿り着けるようになっています。
なかなか成績が上がらず焦る学生の中には、つい我流に走ってしまう人も少なくありませんが、成功している学生をほとんど見たことはありません。教わったことを素直に実践出来る学生が自ずと学力も上がっていきやすいので、是非、我々講師の言うことを信じて日々の勉強に励んでください。
②物理の学習法
物理の唯一絶対の勉強法、それは「考える」ことです。私立医学部合格の為には、日々こなさなければいけないことが膨大にあり、それらのノルマをこなすことだけに追われ、いつしか「とりあえず提出すればいい」・「とりあえず解き直しすればいい」となる学生が多くいます。残念ながらそれでは物理の力は得られません。はじめに言ったように「考える」こと、具体的には「何故その式を使ったのか?」、「何故0なのか?」、「何故同じ値でいいのか?」など、とにかく「何故?」について自分で「理由」が言えるかを追求することが貴方の物理力を上げる唯一の方法です。
このようなことを実践しないで、問題の解き直しなどに終始するような勉強では、典型問題は解けるけど応用になると手が出ない、初見の問題に対して手が動かない、偏差値が乱高下する、といった事態に陥りがちです。
その為に、今まで習ったもの、これから学ぶものにどんどん「何故?」を問いかけてください。物理の勉強としては今まで習ったものに対して何を聞かれても答えられるようにする、これに尽きます。典型問題なら解けるような学生も、何故そう解くのかを他人に説明できるか?まで追求できれば最高です。
とにかく1問を深く追求してください。問題に対して、何故そのように解くのかを理解できれば、必ず解法は浮かびます。
応援メッセージ
郷に入れば郷に従えの言葉通り、普段の講義をこなしていれば大丈夫です。
有象無象の不合格者になりたくなければ、今まで触れた問題を完全理解し、
確実なものとしてくれれば、
屈することなく「ごうかく」を勝ち取れるよ!
寺澤 将太先生の経歴
千葉大学
工学部卒業
生物科:緒方 隼平 先生
約2ヶ月の夏期講習期間で Q1.何をすべきか、Q2.何に気を付けるべきか の以上2点を伝えたいと思います。
Q1.何をすべきか
A1.前期学習内容をハンドブックに集約する
まずは、テーマごとに分散した情報をハンドブックに集約してください。ハンドブックには、学校認定教科書(第一学習社、東京書籍、数研出版)の学習内容がほぼすべて反映されています。そのハンドブックに、集団授業、マンツーマン授業、MT、WT、授業内確認テストで学んだ内容を加筆していきます。間違えた問題を切り抜いて貼っておくなども良いでしょう。
これらの作業をすべてのテーマについて行うことで、ハンドブックは自分用にカスタマイズされた、自分にとって最良の参考書となります。最初は面倒な作業に思うかもしれませんが、できあがった参考書(ハンドブック)は、みなさんが思っているよりずっと役立つはずですよ(ちなみに、卒業生のなかには、大学の授業を理解するための副教材としてハンドブックを使用している人もいるようです笑)。
A2.前期学習内容を正確に理解し,正確に暗記する
授業でも常々言っていますが、知識問題の最大の敵は「知識を知らない(覚えていない)こと」ではなく、「知識を曖昧に覚えていること」です。
例えば、原核生物はゲノムを何セットもっていますか?
この問いに対して、“反射的に”解答できなければ、本番では負けなのです。解答に1分かかってしまった人は、仮に正解できたとしても、試験時間の貴重な時間のうちの1分を失っています。たかが1分ですが、されど1分。チリツモで多くの時間を失えば、考察問題の解答時間が短くなり、高得点が難しくなります。
知識を正確に暗記することは、実は考察問題で得点するための重要な要素の一つなのです。だからこそ、知識問題を反射的に解答できるまで、前期学習内容を正確に理解し、正確に暗記する必要があります。
A3.Weekly Test(WT)の復習をする
生物科のWTは、入試問題のなかから学習効果の高い問題を厳選しており、実際、テキストと同じくらい入試問題との的中率が高いです。また、市販の問題集とは比べものにならない程、問題のクオリティが高いです。他レベルのWTを解答してみるのも、とても良い学習と言えます。
Q2.何に気をつけるべきか
A1.自習室での滞在時間を増やす
授業が終わったら、クラスの中で一番早く自習室に戻り、席に座ってください。そして、一番遅くまで自習席に座っていてください。個別ブースや廊下は自習場所ではありません。
合格した(もしくは、今年合格する)人は、①個別ブースではなく自習席で勉強し、②廊下で友達と談笑せず、③食事も一人でしています。本館の廊下や2号館の1階での談笑は、残念ながら何も生みません。
A2.生活のリズムを保つ
生活のリズムを一定に保ちましょう。夏期に入ると、日々の疲れが蓄積して授業に遅刻してしまう人が毎年若干名いるようです。では、入試本番も同じように遅刻しますか?仮に夜更かししても、決まった時間に起きてください。だらしなく始まった一日は、だらしなく終わります。
決まった時間に起きて、決まった時間に寝るという生活のリズムが身に付いていない人、もしくはそのリズムが崩れてしまった人は、正しい生活のリズムをできるだけ早く身に付けましょう。
A3.講師に頼り過ぎない
質問にはどんどん来てください。我々講師陣を、頼ってください。でも、頼り過ぎてはいけません。入試本番でわからない問題に出合ったとき、我々講師に質問に行くことはできません。自分で考え、自分で判断し、自分なりの解答を作成しなければなりません。みなさんはその練習ができていますか?
質問したくなったら、一度我慢しましょう。もう一度、考え直してみてください。みなさんの思考力が成長するのは、まさにこの瞬間です。
ハンドブックは見ましたか?ノートやプリントは見返しましたか?類題を解いてはいないですか?
いろいろと確認した上で、それでも答えが出なければ、講師に質問しましょう。
すぐに質問に行き、分かった気になり、自分の思考力の成長を自ら止めてしまうような学習姿勢は、一刻も早く改善すべきです。
最後に一言
勉強はすぐに結果として表れるものではありません。
ただ、一つ確かなのは、勉強は、みなさんを確実に成長させるということです。
今日の限界は明日の限界ではありません。不確定な未来ばかりを不安に思うのではなく、今この瞬間の成長を感じ、思う存分、勉強を楽しんでくださいね。
緒方 隼平先生の経歴
明治大学
農学部卒業
生物科:山﨑 隆幸先生
直前期の生物の勉強法について
こんにちは。趣味は園芸と野鳥の観察の生物科講師、山崎(やまさき)です。
これから皆さんは多くの大学の過去問題を演習していく、あるいは、既にしていると思います。アウトプットの比重を高めることは、この時期、もちろん重要なことです。
しかし、過去問を解いて答え合わせをして、結果に一喜一憂しているだけでは過去問演習の十分な効果が得られません。
なぜなら、失点と一言で言っても、その原因は多岐にわたります。
以下に、代表的な失点の原因をあげていきながら、それぞれの原因への対処法について紹介していきたいと思います。
原因① 解答を出すのに必要な知識が不足している
この場合には、ピンポイントにその知識だけが抜けてしまっているとは考えにくいです。きっとその周辺の知識、さらに知識と知識の有機的な繋がり、つまり理解が不足しているはずです。
必ず周辺事項もハンドブックや、1学期の講義のノートに立ち返ってチェックするようにしてください。この際、知識のチェックはただ、ハンドブックを眺めて覚えた気になるのではなく、穴埋めでも構わないのでアウトプット型のチェックをしましょう。生徒同士で問題を出し合うのもプレッシャーがかかってよいと思います。
原因② 典型問題の解法が定着していない
この場合、まずは、後期の演習テキストとウィークリーテストを解きなおししましょう。時間がない場合には後期の授業内やウィークリーテストの際に間違えた問題の解きなおしだけでも構いません。
ウィークリーテストに関してはbasicのテストを受けた生徒はstandardの問題も解いてみることをお勧めします。
ここで注意したいのは、生徒には、やや気づきにくいかもしれませんが、一見すると新規性の高い問題のように見えても、使っている発想は典型問題の発想の流用であることが多々あります。典型問題の発想の流用ができていない場合には、典型問題が定着していないか、問題そのものを覚えてしまっていて、なぜその考え方をしているかということが理解できていないということですから、なぜ、その解き方をしているのかを確認しながら、やはり先述の解きなおしが必要になると思います。
原因③ 実験考察を含めた問題文の読解ミス
このタイプの失点が起こるのは、国語力(読解力)の不足とも言えますが、だからと言って、これから「世界の名作」を若草物語から読み直す時間はありません。
ここでお勧めなのは問題文を読む際の型を確立し、それに従って手を動かしながら、能動的に読解していくことです。参考までに、私の例を紹介しますと、実験に用いられている生物・細胞の種類・時期には〇で囲みをつけるや、~のための実験を行ったなどの実験の目的は□で囲む、問題のテーマとなるような部分には~線を引くなどの、マイルールに従いながら、テンポよく読み進めています。
全ての問題文を精読していくと、試験時間内に解ききることは難しくなるので、教科書通りの内容の部分はスピーディーに、教科書には書かれていないような、その問題ならではの現象の説明や条件設定などはスピードを落として詳細に読解し、問題冊子の余白に模式化していくなどなど緩急をつけて読んでいきたいところです。
考察問題に限ったことではないのですが、試験中は手が止まって、問題文を眺め出したら終わりだと思っておいてください。この模式化して読解をしていく方法に関しては、以前に本コラムで、生物科のブレインである深瀧先生が大変有意義なことを書かれていましたので、この時期に読むとさらに勉強になると思います。最低5回は読んで神棚に飾っておいてください。
原因④ 単純なケアレスミス(計算ミスを含む)
ケアレスミスの多さに関しては、非常に個人差の大きい部分です。心当たりのある生徒(そう!あなたです!)は、是非、自分がどのような問題で、どのようなケアレスミスをしたのかを書きだしてみてください。きっと同じようなタイプのケアレスミスを繰り返しているはずです。自ずとスピードを緩める部分、見直しを優先的に行うべき部分が見えてくるのではないのでしょうか。
以上、思ったよりも長くなりましたが、これまでの経験上、最も効果的な対策は、質的にも量的にも典型問題を定着させることではないかという気がしています。典型問題、つまり、長年にわたり出題され続けている、受験生の力を見抜ける良問を、定着させていく過程で、各単元の健全な理解が深まります。正確な知識の定着なしには達成できないことです。
また、典型問題が短時間で解けることで、新規性の高い実験考察問題の問題文を読み下していく時間、落ち着いて計算する時間、自分のケアレスミスポイントをチェックする時間が確保でき、自ずと目標点に近づいてくるはずです。
最後に一言
本番で合格点に達するために必要なことは、すべて授業の中で伝えてきました。積み重ねてきたことの質と量の違いを、本番でしっかり発揮してきてください。
皆さんからの吉報を、首を日光浴中のアオサギのように長くして待っています!
山﨑 隆幸先生の経歴
神戸大学大学院
医学研究科修了
生物科:石原 有人先生
直前期の生物の勉強法について
生物科の石原です。今回は、「入試残り2カ月でやるべきこと」を話したいと思います。
合格を掴み取るためには、当然ですが勉強を頑張らなければなりません。しかし、ただ闇雲に頑張るのは非効率的です。努力は報われるという言葉がありますが、それは十分な「量」と正しい「方向性」をもった努力を実行したときのみにあてはまります。
努力の「量」に関しては,皆さん残りの2カ月頑張ると信じています。(そして、この一年0限~7限目まで頑張ってきたのですから、自信をもって下さい。)
その一方で、努力の「方向性」はどうでしょうか?「量」は,皆共通した時間に比例しますが、「正しい方向性」に関しては、人それぞれであるため、合っているかどうかの判断が自分では難しいものとなります。
では、「正しい方向性」をもって努力するためには、まず何をしなければならないのか。
それは、「分析」です。特に「医学部試験分析」「自己分析」は必須であるため、この2点について簡単に触れておきます。
①医学部入試問題とは
国家試験と医学部入試の違い
-
(6年後受験)国家試験
医師として一定の学力に達しているかどうかを確認するための試験
↓
学力に達しているいる人ならば全員合格する試験 -
(2か月後受験)医学部入試
約3000名の受験者のうち上位数百名を選抜する試験
↓
学力が達しているかを確認
かつ
点数差がつくようにつくられている試験
では、どのように点数差がつく試験をつくるか。それは、至って簡単です。
まず、「この一年、生物を学習してきて、自身の苦手な内容は何か?」を自問自答して下さい。そして、今頭の中に思い浮かんだ、まさにその内容が出題されると思って間違いないでしょう。
つまり、その内容は、あなたの能力が足りないから苦手と感じている訳ではありません。そもそもの事象が理解・覚えづらいものであり、あなた以外の多くの人々も苦手としています。そして、それは問題作成者も十分に認識しています。
それ故、点数差がつく試験をつくる際には、必ずそれらの内容が盛り込まれ、結果的にそれが合否を分ける問題となります。
問題なのは、「理解・覚えることができない能力」ではなく、「それを認識しながら、何もしない姿勢」です。では、具体的にどのようにしたら良いのかを事項で説明します。
②自己分析をする。
医学部の生物入試問題は、主に「知識」・「考察」・「計算」・「記述」問題に分類されます。
自身の志望校の出題パターンを分析し、どのような力が求められ、またどのような力が自分に足りていないのかを認識しましょう。(遠慮せずに講師に聞いて下さい)
(ⅰ)「知識」が苦手な人へ
一日に大量に暗記する必要はありません。ただし、受験まで毎日一時間程度コツコツと苦手分野を暗記して下さい。ただし、ただ単に苦手な分野を眺めるのではなく、本当に理解しているか?用語をすべて言えるか?を自ら能動的に確認しながら行って下さい。
(ⅱ)「考察」が苦手な人へ
たくさんの考察問題を解くというよりは、質の良い問題を一題ずつ確実に解いていきましょう。特に、グラフやデータから何が読み取れるか、リード文・問題文より得られる情報処理は正確に行えているかどうかを意識しましょう。曖昧なところは、講師に質問して下さい。
(ⅲ)「計算」が苦手な人へ
最低限、典型計算問題を何度も解きましょう。出題されてもこれだけは落とさない、といった問題をできる限り多くして下さい。ただし、丸暗記は決して行わないように。原理をしっかり理解したうえでの作業です。また、試験内では時間内で迅速かつ正確に解く力が求められています。時間を測って解いても良いでしょう。
(ⅳ)「記述」が苦手な人へ
定義などは暗記する必要がありますが、‘~を説明せよ’・‘~の理由を答えよ’などといった問題は、いくら解答例を覚えようとしても、中々覚えられません。まずは自分の言葉で書いてみて、添削をしてもらうことをお勧めします。
①・② (ⅰ)~(ⅳ)のなかで、自身にあてはまるものを是非実行して下さい。
どれも退屈な作業ですが、退屈な作業を淡々とこなすことほど難しいことはありません。むしろ、それを実行できる力が医学部入試には必要とされていると思って下さい。
最後に一言
皆さんが無事合格することをお祈りしています!
最後まで一緒に頑張りましょう!!
石原 有人先生の経歴
横浜国立大学
工学部物質工学科卒業
化学科:原 雄介先生
4月からの化学の学習法
こんにちは、化学科の原です。新学期からの化学の学習法についてお話しします。
①代官山MEDICALどう活用して化学の成績をあげていくか
受験勉強をしていく中で一番無駄な時間は「勉強の方針が立たずに思考錯誤する時間」です。
(もちろん、長い人生を考えればその時間が役立つこともあるのですが、最短で合格することを考えると無駄な時間だと言えます)
そして、この「勉強の方針を立てること」は受験生自身が我流で行うよりも、入試に精通しているプロに任せた方が絶対に良いです。その点、代官山MEDICALではカリキュラムに沿って学習していけば無駄なく合格に辿りつけるように、十分な量の授業数が確保されています。また、授業に加えてウィークリーテストやマンスリーテスト、レビュー課題などもありますので、それらを含めるとその演習量は膨大なものとなります。そのため、自分で問題集などを購入して勉強をする必要は一切なく「授業等で扱った問題を素早く解けるようになるまで徹底して復習を行う」だけで確実に合格点を取れるようになります!
過去に合格していった先輩達も授業で扱ったことだけを勉強して合格していますし、逆に我流でいろいろなものに手を出してしまっている人は成績が伸び悩むことが多いです。是非、我流を捨てて授業で習ったことを素直に吸収していって下さい!
②化学の学習法
毎年伝えていることなのですが、化学の合格点を取る上で大切なことは「皆が解けないような難問を解く」ことではなく「皆が解ける問題を速く正確に解く」ことです。
「皆が解ける問題」の最たるものが有機化学や無機化学の知識問題です。これらは覚えていれば確実に点数が取れるものですので、マンスリーテストで化学の点数が平均点に届かない人は、まずは覚えるべき知識を正確に覚えて下さい。(覚えるべきことを正確に覚えれば平均点を下回ることはなくなります。)そして、覚える時に大切なことは「情報を1ヶ所に集約すること」です。具体的にはハンドブックに習ったことを書き加えていき「この一冊を覚えれば大丈夫!!」と思えるものを作り上げていって下さい。
また、理論化学や有機化学の一部の問題のように、思考力や計算力が問われる問題では、授業で行われた解説を自分で説明できるレベルまでしっかりと理解して下さい。授業で行われる解説は文字の置き方や式の立て方などの全てに意味があります。そのため「なぜそのように解いたのか?」と聞かれた時に、説明ができない部分があるうちは復習が不十分であると思ってください。
③メッセージ
マンスリーテストや模試の結果などに一喜一憂せず、日々自分が出来ることに集中して精一杯の努力をして下さい。そして、入試直前に「これだけ勉強したのだから、結果がどうなっても悔いはない」と思えるまで勉強をし続けたとしたら、その時は必ず合格します!!皆さんの入試の結果が出た時に悔いがないように我々も日々努力をしていきますので、最後まで一緒に頑張りましょう!!
原 雄介先生の経歴
早稲田大学
教育学部理学科卒業
英語科:青葉 憲一先生
夏期講習が終わってからの勉強法
夏休みを終えて今、少し立ち止まり今年を振り返ったとき…
予備校に入学しやる気に満ちていたはずの3月
↓
新しいことを学び成績も向上したかもしれない4~6月
↓
前期頑張ってきたはずなのに伸び悩む7、8月
不安で机に向かない、気持ちが入らない、今というようにネガティブな気持ち(数値的にも芳しくない状態)になってしまう人もいるのではないでしょうか。誰にだって停滞期はあり、こういうときこそ来る躍進の時まで我慢の日々が続くでしょう。
スランプの時期 そんなときどうする??
避けるべき思考や行動 |
英語学習における具体例 |
---|---|
学習方法を大きく変える |
「英文法の授業の復習より過去問だ。文法問題解きまくるぞ。」 |
何冊も新しい教材に手を出す |
「あの単語帳の人多いな。これはまだ半分だけど変えてみよう。」 |
睡眠時間を大幅に削る |
「残り5か月は4時間睡眠にして、もう一本長文解くぞ。」 |
望ましい思考や行動 |
英語学習における具体例 |
---|---|
ポジティブ思考で継続する |
「スランプは成長への助走。脳が情報を整理中。ガンバレ私の脳」 |
単純学習を少しだけ増やす |
「700選の写経と音読を毎日10文だけやろう。」 |
一度終えた復習を見返す |
「一学期の内容忘れていそうだな。苦手な準動詞確認しよう。」 |
成績が伸び悩んでいたり、焦りがある時期を「一つひとつの知識を整理し総合的に思考する準備期間」と考えてはどうでしょうか。
その他の英語学習アドバイス
単語学習に関して
日常的に一冊の単語帳を繰り返し、テストをします。そうしていくと、文章を読みながら「この単語やったな」と気づきがあります。その機会が増えると定着へと繋がります。医系単語も積極的に覚えましょう。
文法語法やライティングに関して
何か不明確なことがある際に調べる参考書を見つけます。辞書も単に語の意味を調べるだけのものではありません。語法や言い回し、注意すべき点など入試問題を解く際に参考にすべき点も多く書かれています。参考書を引き苦労して得た知識は定着しやすいはず。
長文読解に関して
まず各文の精読を心掛けます。復習の際もこれを怠らず写経してください。そして文章を読む際には文同士の論理を意識し段落をまとめます。段落間の展開へと繋がります。興味が沸かないこともあるかもしれませんが、作者の主張に耳を傾け、共感や反論をしながら読み進めてほしいと思います。
最後に…
受験勉強を通して身につける知恵や知識は皆さんを合格へと導くだけでなく,今後の人生においても大いに役に立つ一生の宝です。そしてこれらは誰からも奪われることはありません。そんな受験勉強をポジティブに捉え,どうせやるなら全力で最後まで駆け抜けてください。
青葉 憲一先生の経歴
千葉大学
教育学部英語科卒業
英語科:三ツ橋 大輔 先生
受験まであと4か月となって
英語科の三ツ橋です。夏期講習も終わり受験まであと4か月となりました。受験までの英語の学習方法や、英語に置くべき比重などに関してアドバイスをしようと思います。
英語の学習は思考と知識のバランスを考えましょう!
英語は科目の性質上、思考力と知識の両方が要求されます。どちらかに偏った学習は禁物です。
多くの人は思考と暗記のどちらかを好み、思考を好む人は暗記をおろそかにしがちです。逆に全く考えずに丸暗記を好む人もいるでしょう。しかし、考察問題に知識が不可欠なように、英語長文を論理的に解釈するためには語彙、構文の知識が不可欠です。同様に、多義語である単語の太字だけを丸暗記しただけでは入試問題を解くことはできません。
具体的な対策として、思考方法は長文でも文法でも授業中に先生が提示してくれるはずなので、メモを取るなどして繰り返し読み直し、その方法で問題を解きなおす練習をしましょう。授業のテキストだけで十分です。文法に関しては、既卒生はテキスト中心に復習しましょう。現役生は通常文法のテキストは使用していないので、英語の先生に相談しましょう。知識の暗記は反復がすべてです。
「何度復習しても覚えられません」という人は実際には1度か2度くらいしか反復していないケースがほとんどです。「覚えられるまで反復する」が正しい考え方です。短期記憶から長期記憶に移行するには短期間で3回から7回の反復が必要です。さらに長期記憶に移行しても3か月経過すると徐々に記憶が衰えはじめるので、一度覚えても入試前の復習は不可欠です。
文法という分野を勘違いしないように!
医学部の入試問題は一見すると長文が6割から8割(大学によっては10割)を占めていますが、文法が不要なわけではありません。実際に長文を解けばわかりますが、長文のなかでイディオムの知識を求められたり、分詞構文や関係詞を空所に補充させたりする問題は非常に頻繁に出題されます。また、一見長文読解に見えて、実は文法問題ということも多々あります。また、文法というと仮定法や不定詞などの分野を思いうかべる人が多いと思いますが、それ以外にも語法(名詞、形容詞、副詞など)、イディオム、単語の知識、発音アクセントもわすれてはいけません。これらの知識が文法の4択で出題されたり、応用として並び替えや正誤問題として出題されたりします。さらには長文問題のなかでも出題されます。ここ数年の傾向でいうと、
文法(時制、態、準動詞、仮定法など)→ 15%
語法(動詞、名詞、形容詞、副詞など)→ 25%
イディオム → 25%
単語→ 25%
発音アクセント → 10%
くらいです。
当然大学や年度によって差はありますが、例えば、ネクステージやスクランブルの第一章だけを徹底的に覚えても全体の点数は効率よく上がりません。上記の苦手分野をなくさなければ高得点は望めないでしょう。
また、どんな長文形式でも高得点が取れる生徒は必ず文法も得意です。長文の内容一致だけなら高得点がとれても医学部入試では高得点はとれません。英検の準1級や1級の取得者でも医学部入試では苦戦するのは、医学部では文法的な要素が強いからです。
ただし英語は要求される知識が無限にあるので、すべてを覚えることは誰にもできません。とくに自分に欠けていて、かつ出題されやすい分野を優先するようにしましょう。英単語は長文でも文法でも骨格なので、おろそかにしないでください。
科目間のバランスを考えましょう!(知識は無限、時間は有限!)
科目間のバランスを考えましょう!(知識は無限、時間は有限!)
誰にでも得意科目と苦手科目はあるでしょう。しかし、自習時間のすべてを苦手科目に投下すべきではありません。苦手科目でも全体の40%程度が限度です(個人によって差はありますが)。数学や理科が得意でも学習しなければ相対的な偏差値は下がるはずです。英語が得意でも他教科のみに自習時間を費やしたら成績は下がります。また、冬期以降に全く英語や数学に時間をかけない人は毎年いますが、ほぼ確実に成績は下がります。英語はスポーツや筋トレのように、時間をかければ徐々に上達しますが、休んでしまうと急速に力が低下します。
医学部受験で要求される知識は無限です。10年かけても満点はとれません。一方でみなさんの受験までの時間は有限です。一つの科目にかけられる時間を分析しましょう。自分一人でできなければ先生に相談しましょう。
本番で英語9割、数学3割で乗り切ろうと考えるのは非現実的です(ごくまれにいますが)。偏差値が75を超えていても9割はとれません。大学にもよりますが、苦手科目でも最低5割は目指すのが効率的な学習方法でしょう。逆に得意科目でも8割以上は難しいと思ってください。
学習する姿勢を崩さないように!
最後になります。9割の勤勉な生徒には無関係な話ですが、学習態度に関しての話です。
医師を目指す生徒にとっては医学部入試と医師国家試験は特に勉強に専念して全神経を集中させなければいけないイベントでしょう。サボりたくても我慢しましょう!今だけは!授業に出ずに自習するのは非効率的です。
毎年上位の大学に合格する生徒は授業の予習・復習を欠かさずにしています。精神論ではなく事実として、毎年の授業の欠席率と入試の不合格率には大きな相関関係があります。データで実証できます。もちろん出席していても、居眠りをしたり、集中していなかったりすれば欠席と同じです。義務感からその場にいるだけでも欠席と同じです。合格する人はほぼ授業を休みませんし、勉強に専念しているので、おしゃれや髪の毛の色にも気をつかいません。Mクラスも例外ではありません。自分の好きな先生の授業だけに出席するのは自分の可能性をつぶしているのと同じです。
自分が好きではない人も含めて、誰からも学びとれる人が最も成長する人間ではないでしょうか。
医者であっても、仮に気に入らない患者がいたとして、その人を治療しなくてはなりません。その患者の治療によって自らのスキルを向上させることができます。説教ばかりの先輩医師から学ぶこともあるでしょう。誰にでも学ぶべき点はあります。大部分の生徒は理解してくれると思いますし、説教は嫌いなのでこの辺で終わりにします。そもそも自分自身がサボり好きでしたし、髪も染めていたので偉そうなことを言える立場ではないのですが、今の自分だったら当時はそうしなかっただろうという思いから、余計なお世話を焼かせてもらいます。なぜなら、教えている生徒全員に医学部に合格してほしいからです。
自分の教えている生徒に失敗して欲しいと思っている講師はいません(少なくとも代官山メディカルには)。挫折しそうになったら必ず先生たちに相談しましょう。
三ツ橋 大輔先生の経歴
慶應義塾大学
商学部卒業
化学科:菊本 一帆先生
受験まであと3か月となって
化学科講師の菊本です。2学期も始まり、受験まで約3か月となりました。毎日思うように勉強が進み、Weekly TestやMonthly Testで自分が納得できる点数を取れているでしょうか。今回、この場をお借りし、受験まで残り3か月となった皆さんに、
1.医学部の化学はどのように出題されるか
2.化学が得点源の人とは
3.10月、11月をどう過ごせばよいか
の3つのお話ができればと思います。勉強の合間にでも読んでください!
1.医学部の化学はどのように出題されるか
(1)50分や60分という短時間で多くの問題を解かなければならない
過去問を解いて、試験時間の短さを体感することをおススメします。そうすれば普段の自習時間に解く問題もスピードを意識できるはずです。
(2)解答欄は穴埋め式が多く、計算が最後まで合わないと点数が得られない
化学は算数が出来なければダメ。酸塩基や酸化還元滴定の計算、pH計算、元素分析の計算をテキパキやるのはもちろん、なるべく計算が楽になるような立式を普段から考えるのも重要です。
(3)有機化学の比率が高く、生化学関連の出題頻度が高い
一般的な大学受験の化学では、有機構造決定が多いですが、医学部では有機化合物の反応経路や性質に関する正誤問題や、アミノ酸や核酸などの生化学関連分野も比較的多く出題されます。
2.化学が得点源の人とは
まず、化学が得点源の人の特徴は、理論・無機・有機・高分子のどの分野が出題されても、難問以外の基礎~標準問題を時間をかけずにスムーズに解ける人です。決して「やや難~難しい問題が解ける人」ではないことが重要です。(数学や物理が得意な人のイメージとは少し違うと考えています。)そのため、基礎知識を定着するまでしっかりと入れ、典型的な計算問題は手を止めることなく解けるように日々訓練しています。
「液面差の絡む浸透圧の問題が来たらこう立式する」、
「CODの問題が来たらこういう図を書く」、
「分子式C5H12Oのアルコールは8種類で、第ニ級アルコールは3種類でそのうちヨードホルム反応を示すものは2種類である」
のように本番に無駄な時間を少しでも使わないよう、そして本当に思考すべき問題(気体や構造決定など)に時間と体力を残しておくよう、典型的な問題の解法と知識はいつでも出せるように訓練しましょう。
3.10月、11月をどう過ごせばよいか
(1)理論化学を疎かにせず、苦手分野(気体、浸透圧、気体の溶解度、反応速度、電離平衡、溶解度積など)にきちんと向き合おう
結晶格子、酸塩基、電池・電気分解、あるいは無機・有機化学は、勉強時間とともに学力が上がりやすく、解いていて気分がいいと思います。しかし、入試には当然、それ以外の範囲も出題され、ここである程度戦えるかどうかが合否を左右すると菊本は考えています。直前期に詰め込む内容ではなく、確信をもって問題を解けるようになるまで時間がかかる内容のため、まだ入試まで時間がある10月、11月に必ず向き合ってください。
(2)テキストと過去問、バランスを大切にしよう
テキストと過去問、どちらをやった方がいいですか。と10月位に質問されることがあります。先生によって答えは様々だと思いますが、菊本の答えは、
「その大学でどういう分野の問題がどう出題されるのかを知りたい」
「一通り化学の勉強が終わっていて、なおかつ化学が得意で自分を試したい」
「新しい問題を解くことで勉強のモチベーションを維持したい」
という人は過去問を始めたらよいと思います。
逆に、「まだ全範囲の復習が不十分」、「新しい問題を解くと不安になる人」は、この時期には解かず、テキストあるいはセミナーを繰り返し解く方が良いです。
ただ、過去問を解く人も、過去問演習は敵(=大学)と己(=自分の学力)を知るだけということを心に留めなければいけません。過去問演習により、自分のできる箇所、できない箇所が分かります。その後、テキストの同じテーマの問題を復習することには変わりません。是非、迷ったら先生に相談して下さい。
最後に
化学は“事前準備”の教科です。試験では解いたことのあるような問題も多数出題されます。
本番に向け、沢山準備ができた人が高得点を取り、合格します。やればやるだけ点数が伸びる科目ですので、入試まで頑張ってください。応援しています!
菊本 一帆先生の経歴
横浜国立大学大学院
先端物質化学修了
物理科:小澤 広明先生
受験まで残り1か月となって
こんにちは。物理科の小澤です。入試まで残りわずかとなりました。これまで、各先生方から様々なアドバイスをもらい、実行してきたと思います。私からは、残り1ヵ月なので、シンプルに3つのことだけ伝えたいと思います。
①一を聞いて十を思い出す
どの先生方からも、おそらくこの時期は、今まで勉強してきた基礎のおさらいを徹底するよう言われていることと思います。その際、復習している内容と関連する別の知識や考え方を思い出すようにしてみてください。
同様の意味を持つ英単語には何があるか、同じ条件を関数ではなくベクトルで表すとどうなるか、似たような弱酸遊離の反応にはほかにどんなものがあったか、イメージとしてはまさに『連想ゲーム』の要領で、『一を聞いて十を知る』ではなく、『一を聞いて十を思い出す』です。
入試にはどの問題が出題されるかわかりません。ですから、どんな問題が出題されてもいいように準備をしておく必要があります。ところが、その範囲はあまりにも広く、まるで広大な敷地をもつ大金持ちの家で暮らすようなもので、どこにどんな部屋があるのか忘れていたり、そもそもそんな部屋があったことすら失念していたりします。では、どうしたら家の間取りを覚えておけるのでしょうか?
答えは、『毎日できる限り数多くの部屋(単元や知識,解法など)を訪ね回る』です。とにかくたくさん足を運ぶこと、これに尽きます。ひとつの知識から樹形図のように様々な枝分かれをして別の知識につなげていく、そしてそれをノートに書きだし視覚的に整理する、するとどんどん頭の中がきれいになって、気づけばいろいろなところに触手が伸びていて、何が出題されてもうろたえることなくどっしりと構えていられると思います。
この1ヶ月は、自分の頭の中を整理することに使ってください。
②悩んだら『いつものやつ』をやる
入試本番が近づくにつれて不安や緊張に襲われることも多いでしょう。残りわずかだから時間を無駄にできない、このままこれをやっていていいのか、そういう焦りや悩みに直面する人がほとんどだと思います。
まず言っておきたいのが、そういう人が『ほとんど』だということです。つまり、その焦りを感じているのはあなただけではありません。周りのみんな、もちろん代官山以外でも大半の人が同じように焦り、悩み、時間を使ってしまっています。ですから、あなただけ周りから取り残されているわけではないので、その点は安心してください。
さて、もしそのような焦りや不安を感じてしまったら、とりあえずその気持ちはそのままでいいので、いったん毎日欠かさずやっている(ルーティーンとなっている)勉強『いつものやつ』をやりましょう。
イディオムを覚えるでも、積分計算をするでも,酸化還元の半反応式を書くでも構いません。『いつものやつ』ならあまり悩むことなく手が動くはずです。焦りや不安を無理に抑え込もうとせず、素直に受け入れましょう。こういう気持ちは無くそうとすればするほど膨れ上がるものです。不安になっちゃったものは仕方がない、とりあえず少し治まるまで待ちましょう。でもその時間がもったいないから、悩む必要のない『いつものやつ』でもやっておこう、それでいいんです。これから入試までの間は、何であれ手を動かしてさえいれば、みなさんは成長しかしません。安心して悩んでください。
ちなみに、そういう焦りや不安は、入試を現実として受け入れられていない、準備できていないような人は感じません。焦りや不安を感じているということは、あなたが正しく準備できている証拠です。
③自分を客観的にとらえる
かの世界的大打者であるイチローが、2009年のWBC(ワールドベースボールクラシック、野球のワールドカップみたいなもの)の決勝戦で、日本の優勝を決める勝ち越しのタイムリーヒットを打った伝説の打席に臨むとき、頭の中で今の自分の状況を実況することで、自分自身を客観的にとらえていたそうです。
自分自身を客観的にとらえる、外から自分を俯瞰して見ることはとても大切で、特に試験本番でこれができていると、最高のパフォーマンスをすることができます。試験本番では緊張しない人はいないとは思いますが、『あ、自分はいま緊張しているな』と客観的に自覚できるくらいが最適な緊張感です。
そうなるためにも、試験までの残りの期間、自分を客観視することを心がけてください。今の自分の武器となるのはどの科目・分野なのか、弱点となるのはどうか、何が足りていて何が足りていないのか、常に自分と向き合ってみて、自分の状態を自分の言葉で話したり書きだしたりしてみてください。そうすれば、おのずと残りわずかな時間でやるべきことが見えてきます。そして、焦ることなく冷静に現状に対処することができます。さらに試験問題にも腰を据えて取り組むことができます。
すべてが連動して自分をうまくコントロールできれば、もうこっちのものです。
最後に
以上、3つのことに絞ってお話しさせていただきました。
泣いても笑っても入試までの残り時間は変わりません。逃げても隠れても入試当日はやってきます。だったらもう堂々としてればいいんです。みなさんはこれまで十分努力してきたのを、私たちはよく知っています。だからもう自分を卑下しなくて大丈夫です。堂々と正面から入試にぶつかっていってください。くじけそうになっても私たちはすぐそばにいますから、こっちで少し休んでまたぶつかっていけばいいです。あなたは一人ではなく、私たちがいつも一緒に戦っていることを忘れないでください。そして一緒に最高の結果をつかみ取りましょう。
小澤 広明先生の経歴
東京大学大学院
工学系研究科中退
物理科:柳瀬 一徳先生
受験まで50日を切ってからの勉強法
こんにちは。物理科の柳瀬一徳(やなせかずのり)です。
12月に入り入試まであと50日を切りました。このコラムでは、残り期間でやるべきことについて、①物理と②物理以外に分けて綴りたいと思います。勉強の息抜きにぜひ読んでみてください。
①やるべきこと(物理)〜「新しい解法」より「正確性とスピード」〜
これからの勉強についてですが、物理については新しい考え方や解法を身につけるための勉強を極力せずに習った解法や計算方法をより洗練させることを意識してください。巷で話題のサッカーに例えると、試合でゴールを決めるために、アクロバティックなオーバヘッドの練習をするのではなく、コースに強いシュートを打つ練習をする、みたいなものです。
その上で、試合でゴールを決めるためには、この程度の力と角度でボールを蹴ればこのコースに決まるというのをあらかじめ練習を通じて身体で覚えているように、物理の勉強も、問題文を読んで反射的に数式や法則を思い浮かべられるように練習しておきましょう。
具体的な方法として、①既習分野の復習 ②過去問演習 があります。これらを自分の習熟度に合わせて何対何の割合でやっていくかをあらかじめ決めておきましょう(自分で分からない、不安な人は先生に相談してみてください)。復習は短時間でなるべく多く回せるように、演習は試験時間内でなるべく高得点取れるように戦略的に勉強していってください。いくつかパターンと実践例を挙げておきます。
A君:復習多めプラン
①既習分野の復習:冬に前期後期のテキストを解き直す。
②過去問演習:受験校のうち時間配分の厳しく問題数の多い大学(東医、東邦、北里など)の過去問のみを解く。
B君:演習多めプラン
①既習分野の復習:過去問を演習する中で忘れている部分を随時テキスト、徹底演習、マンツーの教材を使って解き直す。
②過去問演習:受験校の過去問を2〜3年分解く。
②やるべきこと(物理以外)〜「心・技・体」を調える〜
スポーツで「心技体」という言葉があります。これは、心(こころ)と技(ぎじゅつ)と体(からだ)のバランスが良い状態のとき最大限のパフォーマンスが発揮できるという教訓を指し、スポーツの世界だけではなく受験の世界にも当てはまります。
心:志、心の強さや自信、心構え
技:解法のインプットとアウトプット力、思考力
体:体調管理・時間管理・脳力
これら心技体を調えることが大切です。どれか一つだけを鍛えるというわけではなくバランスよく鍛えていくことが重要で、そのためにはただダラダラ勉強するのではなくメリハリをつけて勉強することを意識してみてください。実践例をいくつか挙げてみます。
試験開始時刻の3時間前には起きるようにし、2時間前には勉強を始めて朝から頭を動かすのに慣れておく(これは普段から早く来ている人は実践できていそう)。
長い試験時間でも集中力が保つように特に冬は集中して勉強する。音楽を聴きながら、友達と喋りながら勉強しない(例えば聖マリの理科は150分あるので150分ぶっ続けで勉強する練習をした方が良い)。
勉強は合格するためには必要な要素ですが、そこに至る過程や思考、経験が結晶となって、本番でも落ち着いて問題と向き合う心の強さ、自信につながってくると私は考えています。あともう少しです。自分の可能性とこれまでやってきたことを信じて一緒に頑張っていきましょう。
柳瀬 一徳先生の経歴
東京大学
工学部卒業
小論文科:高橋 浩也先生
直前期の2次対策について
直前期を迎えるにあたり、私からは皆さんに「時間を大切に」しよう、ということを伝えたいです。
「時間を大切に」するので2次試験も得点化
近年、私大医学部でも2次試験の点数化が進んでいます。そして、東京医科大学や日本大学、岩手医科大学、久留米大学は2次試験の結果も開示されるようになりました。
その結果、思いのほか上位者と下位者の得点差がついていることが明らかになってきました。授業でも伝えましたが、2022年の東京医科大学入試2次試験では代官山の卒塾生の間で最大70点差(100点満点)がついています。
努力した人が好結果を残し、力を入れていなかった人が残念な結果に終わるというのは1次試験の学科以上にはっきりと表れるようです。
2次試験の得点化によって上位者と下位者の差がつきやすくなったと先ほども伝えましたが、賢い人は得点の差となる「時間の価値」を知っています。だから、貴重な時間を費やした結果を数値化し、より積極的に合否に反映させようという趣旨で得点化されたのでしょうか。
小論文の作問、問題用紙や解答用紙の準備、そして採点者が費やした時間を数値化し評価したのが小論文の点数といえるでしょう。
面接の場合は、会場の準備、面接官の配置、そして面接そのものに費やす時間を数値化し評価したのが面接の点数といえるでしょう。
評価が厳格になっている今、受験生も心して対処すべきではないでしょうか。
「時間を大切に」するために感覚を磨く
とにかく時間をかければよいというものではありません。効率よく時間をかけることが特に2次対策では必要です。他の予備校に通い、数か月かけて書いた推薦の出願書が15点中2点などというケースも複数ありました。私の担当生徒は80分1コマで終わらせます。それでも数か月かけた受験生よりもよい点数をとっていました。
また、書くときに時間を測る、というのは2次対策の授業では意識してもらっていますが、時間の感覚をもっている生徒は勝負強いです。
あと何分で何ができて、何ができないのか。
小論文でも大切ですし、面接でもどれぐらい話せるか。
時間の感覚が身についていると判断しやすくなります。スマホがある時代で日常的に時計をもち歩く時代ではなくなりましたが、試験会場にもっていく時計を普段から使うようにすることは慣れが見込めるという点でアドバンテージになるのではないかな。これはすべての教科にもあてはまるかも知れません。
「時間を大切に」すればメンタル強化
時間の感覚があればあと何日、あと何時間、あるいはあと何分何秒といった時間の使い方で迷うことが減ります。メンタルが弱いという生徒は時間の使い方が下手な生徒だと感じます。焦る、悩む、というのは実は怠惰のいいわけだと思うのですが、残された時間で何ができるか迷わないよう、普段から時間を大切にするとよいでしょう。
「時間を大切に」する2次対策
2次対策は、得点化されている以上、無策で臨むというわけにもいかないでしょう。何をやればいいかわからない、場合は悩まずにテキストを読みましょう。授業を受けましょう。冬は単科を受講しましょう。小論文や面接は直前期に時間をかけずに点数を伸ばしやすい分野であるという側面もあります。やろう。
理想は1次で点数をとって、2次でもとる。特待合格も狙えます。ただし、1次で少し失敗しても通過さえすれば2次合格する可能性はあります。1次合格最低点付近でも合格した代官山生は今までにも少なからず存在します。受験は総合点勝負になりますから、どこからでも点がとれる受験生は強いです。
ブラックリスト入りした生徒は私に愛されていると思ってください。愛もなく痛みは与えません。向き合ってくれればできる限りフォローさせていただきます。かつてリスト入りした生徒が奮起して特待合格したこともありました。
最後に
勝負は相対的な力関係により決します。他者との距離を測りつつ、負けないようにしましょう。多くの受験生ができることを「ボクにはできません」といっても始まりません。ミスを指摘されて「本番では大丈夫ですから」。練習でできないことは本番でもできません。歴史が証明しています。何かいわれたら文句をいわずに時間を有効に使い、準備して勝負に行きましょう。
高橋 浩也先生の経歴
早稲田大学
教育学部卒
医学部受験に精通した講師陣が君を親身にサポート!!
-
数学科
高橋典男 先生
東京大学
理科Ⅰ類卒業 -
数学科
佐藤啓寿 先生
慶応義塾大学
環境情報学部卒業 -
数学科
佐藤祐基 先生
東京理科大学
理工学部卒業 -
数学科
村上友章 先生
東京大学
工学部反応化学科卒業 -
化学科
小林謙太郎 先生
東京工業大学
理工学研究科
修士課程修了 -
数学科
田中篤史 先生
横浜市立大学
数学科卒業 -
数学科
中村貴博 先生
新潟大学大学院
自然科学研究科修了 -
化学科
浅尾優介 先生
東京工業大学
大学院
理工学研究科中退 -
化学科
三井秀太 先生
東京理科大学
大学院
科学教育研究科修了 -
物理科
田中雄基 先生
山口大学
医学部医学科卒業 -
英語科
梅田佳祐 先生
成蹊大学
文学部卒業 -
英語科
岩崎広聖 先生
慶応義塾大学
大学院修士課程修了
文学研究科卒業 -
英語科
岩瀬立宣 先生
熊本大学
教育学部教員養成課程卒業 -
英語科
高橋阿里 先生
早稲田大学大学院
文学研究科博士課程修了 -
英語科
酒井涼 先生
早稲田大学
教育学部卒業
他
大竹理央さん(日本医科大)
Q1. クラスを上げていくためにどういう努力・工夫をしました?
1番気をつけていたのは復習を怠らないことです。特に私は数学が苦手だったので、繰り返しテキストを復習しました。
あとは、休み時間などに自習室の外で喋っている人に流されず、僅かな時間も自習室での勉強時間に充てることです。
Q2.自習室をどうやって有効活用しましたか?
2号館が開く前(朝6時~6時半)に来て1限が始まるまでは授業の予習などに充てていました。どうしても覚えられない公式や、生物・化学のキーワードを付箋に書いて、自習席の壁に貼って常に目に入るようにしていました。
4・5月は友人を作ることも大事かとは思いますが、この時期から休み時間も自習席で勉強する習慣をつけるとよいと思います。
Q3.日曜日はどう過ごしていましたか?
平日と同じ時間に来て、閉まるまで自習室で勉強してました。
Q4.ウィークリーテストの対策の勉強はいつしていましたか?
数学と生物は日ごろの復習をウィークリーテストの勉強としていました。
英語と化学は朝の自習時間を使って勉強しました。
Q5.マンスリーテスト対策はどんなことをしていましたか?
特にこれといった対策をしていたわけではないですが、日々の復習が十分なのか、どこが欠けているのかといったことを知るためにマンスリーを受けていました。前日に、どのようなことに気を付けて受験するかを紙に書き出して当日受験する前に確認していました。
受験後は、気を付けるべき点をどのくらい達成できていたかを振り返り、RD(レビューデイ)に復習していました。
Q6.リフレッシュしたい時はどんなことをしていましたか?
休み時間に少し外を歩いたりしました。
Q7.昼休みはどう過ごしていましたか?
食べ終わったらすぐに自習室に戻って勉強していました。
Q8.5月のマンスリーテストを受けた時 / 自己採点・答案返却された時の正直な感想は?
こんなものかという感じです。総合順位や英語・生物の順位はまずまずでしたが、たしか数学と化学はランキング外だったはずなので、この2科目の強化が必要だと思いました。
Q9.自習席での勉強でコレが効率いいな、と思ったやり方は?
自習時間に1コマを半分に分けて、違う科目を勉強していました。こうすると満遍なく勉強できると思います。
Q10.逆にコレやらないほうがいいな、と思うことは?
配られたプリントをそのままにするのは良くないと思います。ファイルに綴じるなりして見返したい時にすぐ見つかるようにするべきだと思います。
Q11.どうしても勉強に気持ちが入らない時、どうしてました?
冬くらいにどうしても自習室が嫌になって一度空き教室で勉強しました。これで集中できたので私は良かったですが、人の目に触れないので怠けてしまう可能性があるため、あまり多用しないほうがいいと思います。
Q12.最後にこれから代官山MEDICALで頑張る後輩たちにエールをお願いします!
代官山で1年間集中して勉強すれば、必ず医学部に合格できます。
復習を第1にすることを念頭に、頑張ってください!応援しています!!
伊藤乃波さん(東京女子医科大)
Q1. クラスを上げていくためにどういう努力・工夫をしました?
クラスを上げるために何か行動していたわけではないですが、クラス全体で質問しやすい雰囲気にしたり、夜間演習では、ほどよくお互いを意識して張り合いのある関係性を築いていきました。
Q2.自習室をどうやって有効活用しましたか?
自習室には朝7:00には行くようにしていました。
机については、教材は1軍・2軍・3軍に分けて、よく使うものや、まとめたものは机の上、授業で使うものは机の上段に置き、すぐ取り出せるようにしてました。
また、使う頻度の低いものは足元かロッカーに入れてました。モチベーションが上がるように小物は自分の好きなものを置いたりしていました。
Q3.日曜日はどう過ごしていましたか?
日曜日は8:00までには自習室に来て、18:00までしっかりやるようにしてました。
溜まってしまった課題などを消化する日として活用しました。
Q4.ウィークリーテストの対策の勉強はいつしていましたか?
英語は暗記するものは通学時間に行っていました。1週目はゆっくり、2週目、3週目と1週間で3週できるように計画しました。数学・化学・生物は授業後にきちんと復習を行い、土曜・日曜に苦手を再度総復習だけ行っていました。
Q5.マンスリーテスト対策はどんなことをしていましたか?
マンスリーテストに向けて何か特別なことは行わず、勉強の予定の区切りの一つにしていました。
受験後は、自己採点を行い、採点後は友人と「どこが難しかったか」「点がどれだけ取れてなければいけないか」を確認し、翌週にマンツーマンで教えてもらっている先生と再度復習を行って、常に自分の結果を客観的に見ることを心がけていました。
間違えた問題については、次は絶対解けるようになるという気持ちを大切にしていました。
Q6.リフレッシュしたい時はどんなことをしていましたか?
少し周辺を散歩したり、家ではリラックスできるように、代官山にいる間に勉強を終わらせて、家には持ち帰らないようにしていました。また、眠くなった時は無理せず15分だけ休み時間に寝るようにしてました。
Q7.昼休みはどう過ごしていましたか?
昼休みはご飯を食べる時間と勉強する時間に分けて、メリハリをつけてました。
Q8.5月のマンスリーテストを受けた時 / 自己採点・答案返却された時の正直な感想は?
昔過ぎて、よく覚えてないです…。
Q9.自習席での勉強でコレが効率いいな、と思ったやり方は?
12月ぐらいから平野先生(数学科)に言われて3人で前年度の全校の数学を解いたことはすごく良かったです。アウトプットだけでなく、大学ごとの苦手なタイプの問題も知れる良い機会でした。
Q10.逆にコレやらないほうがいいな、と思うことは?
裏紙とかばかり使ってすぐ捨てるよりも、ノートなどを使って、過去問を解くことで、自分の記録を作るほうが効率もいいし、受験の直前にこれだけやったという自信と安心感にもなると思いました。
Q11.どうしても勉強に気持ちが入らない時、どうしてました?
気分をリセットするために「無」の状態になっていました。その間も、最低限やらなければならない課題などはやるようにしていました。
Q12.最後にこれから代官山MEDICALで頑張る後輩たちにエールをお願いします!
ここで学んだ知識は、医学部で勉強するにあたって、最低限必要な知識です。
学びそびれのないように、たくさんの新しいことを吸収して、言われたことは素直に取り込むようにしてください。
頑張るよりも楽しんで!!!
平松葵良莉さん(東京女子医科大)
Q1. クラスを上げていくためにどういう努力・工夫をしました?
最初のクラスがA3だったので「2号館の中で一番出来ないのは自分だ」と思い、授業の復習と先生方への質問で分からないところを1つずつ無くしていきました。
また、マンスリーテストでは、出来るところ(例えば数学の小問集合や大問(1)など)でミスをしないように気を付けました。
Q2.自習室をどうやって有効活用しましたか?
2号館に朝6時前には到着し、6時過ぎから自習をしていました。
自習席の前の壁と横の仕切りには、化学や数学の公式、ウィークリーテストの英文や英単語など覚えるべきことを付箋とルーズリーフに書いて貼っていました。
Q3.日曜日はどう過ごしていましたか?
平日と同じく6時頃か遅くても午前中には自習を始め、次の週の予習などをしていました。
Q4.ウィークリーテストの対策の勉強はいつしていましたか?
英語の暗記は日曜日や休み時間にして、その他の科目は授業の復習を朝や空きコマにしていました。英語以外は、ウィークリーテストのために新しく勉強するのではなく、復習が大事だと思います。
Q5.マンスリーテスト対策はどんなことをしていましたか?
マンスリーテストの対策として、授業の復習をしていました。
マンスリーテストの後は、自己採点をして間違えたところを解き直してから帰っていました。
Q6.リフレッシュしたい時はどんなことをしていましたか?
自習時間に眠くなりそうなときは、空いているマンツーマンブースで自習していました。
また、休み時間に単語帳や暗記ノートを見ながら2号館の周りを歩くと気分転換になりました。
Q7.昼休みはどう過ごしていましたか?
授業の休み時間では、授業で聞ききれなかった事を聞いたり、少し長めの質問を先生方にしていました。昼食をとりながらでも答えてくださって先生方にはとても感謝しています。質問をしない時は、生物や英語の暗記をしていました。
Q8.5月のマンスリーテストを受けた時 / 自己採点・答案返却された時の正直な感想は?
新型コロナウィルスの影響で5月のマンスリーテストがなく、6月がクラス編成テストの次のテストでしたが、数学が26点、化学が37点だったので、2か月間何をしていたのかと悔しく思いました。
その後から授業の復習をより丁寧にするようにしました。
Q9.自習席での勉強でコレが効率いいな、と思ったやり方は?
朝や空きコマなどにすることを決めて時間割に書き込むと効率が良かったです。
各授業の予習・復習やマンツーマンの課題などをいつするのか時間割に書いておくと、今から何をしようかと迷ったりすることなくすぐに自習を始められます。また、期限に間に合わなくて慌てることもなかったです。
Q10.逆にコレやらないほうがいいな、と思うことは?
寝不足での勉強はしない方がいいと思います。
私は朝6時から代官山MEDICALにいましたが、とても眠く、1日にエナジードリンク2缶とコーヒーを飲んでなんとか目を覚ましていました。眠いまま勉強をすると1時間で数問しか解けなかったり、自分が何をしていたのかが分からなくなったりして時間の無駄です。また、私の場合は記憶力も低下し、得意だったはずの生物も出来なくなっていきました。
周りに朝から夜までずっと勉強している人がいると不安にはなりますが、勉強に集中し最大限の成果を得られるように、自分に合った睡眠時間を見つけてください。
Q11.最後にこれから代官山MEDICALで頑張る後輩たちにエールをお願いします!
勉強が辛くて大変だと思う日があるかもしれませんが、後悔のない1年にできるようがんばってください。
応援しています!!
宮本秀太郎君(東邦大医学部)
Q1. クラスを上げていくためにどういう努力・工夫をしました?
マンスリーテストの点数を取るための努力をした。
・既習の範囲や、先生から指示された問題は絶対に解くようにした。
・6時登校をして、生活をルーティーン化することを心がけていた。
・競争心は絶やさず持つようにした。
Q2.自習室をどうやって有効活用しましたか?
代官山MEDICALの自習席は、朝6時から利用することができます(※2号館)。生活を朝型にして、朝6時から自習室に通うことで、予習する時間や復習する時間を確保していました。
また、帰るときに次の日の朝来てすぐ勉強できるように準備してから帰宅することで、勉強のスタートを切りやすくしていました。
Q3.日曜日はどう過ごしていましたか?
日曜日はいつもよりも自習室が閉まるのが早いので(※18:00まで)、閉館以降はカフェで勉強したり、ジムに行ったり、散歩をする等してストレスを緩和する工夫をしていました。
Q4.ウィークリーテストの対策の勉強はいつしていましたか?
基本的に日曜日に勉強するようにしていました。日曜日は、授業が無く一日中自習に時間を充てることができます。日曜日になってからその日に何をするのか決めるのではなく、予めウィークリーテストの勉強をすると決めることで、スムーズに自習に取り組むことができました。
Q5.マンスリーテスト対策はどんなことをしていましたか?
〈対策〉
・既習の範囲の問題演習を重点的に行う
・英語の夜間演習の復習をする
☆これが出たら捨てる!という分野・単元を無くして、何が出ても戦えるように!
〈受験後〉優先順位
①自己採点
②手を付けたが間違えた問題の復習
③手を付けられなかった問題を解く
④間違いの分析
Q6.リフレッシュしたい時はどんなことをしていましたか?
・お菓子などを食べていた
・勉強する場所を変えていた
・歩くことは記憶力の向上に繋がるので、散歩をしていた
・行きたい大学のパンフレットを見ていた
・外の空気を吸うようにしていた
・先生や友達などと話すようにしていた
Q7.昼休みはどう過ごしていましたか?
前期は午後の授業に備えて仮眠などをとっていたり、午後の授業の予習などをしていました。後期に入ってからは、東邦大の英語の長文を大問別に縦割りして、ドリル形式に毎日解いていました。
Q8.5月のマンスリーテストを受けた時 / 自己採点・答案返却された時の正直な感想は?
問題数がとても多く、解く問題の取捨選択を上手にすることが必要であると思いました。問題を解く順番をちゃんと判断しようと思いました。
Q9.自習席での勉強でコレが効率いいな、と思ったやり方は?
全ての勉強において、タイマー等で時間を測って勉強することがとても効率が良いと思いました。どの科目の勉強にどれだけ時間がかかっているのかを把握することができたり、問題を素早く解く習慣をつけることができます。
Q10.逆にコレやらないほうがいいな、と思うことは?
代官山MEDICALのテキストではない市販の参考書を何冊も持っている人はあまり成績が伸びていない傾向があったと思います。せめて、1~2冊にしましょう。
また1つの科目を極めても総合の点数は上がらないので、バランスよく勉強しましょう。
また、東大・京大のための難しすぎる問題集をやってもあまり点数は伸びないです。
Q11.最後にこれから代官山MEDICALで頑張る後輩たちにエールをお願いします!
・何のために勉強しているのかを改めて考えるようにした
・色々な大学の赤本を見て傾向を把握しようとした
・自分の好きな科目の勉強をした
・受験が終わったらしたいことを考えていた
小川加奈子さん(杏林大医学部)
Q1. クラスを上げていくためにどういう努力・工夫をしました?
クラス編成学力診断テストで、自分が想像していたよりも上のクラスに入ったので、上げていくためというよりは周りについていくことを意識していました。
特に苦手だった数学は、薄先生のマンツーマンを取って苦手分野を補ってもらい、夏にはBasicやStandardのテキストの問題も全て解いて量をこなしました。化学も苦手意識があったので、セミナーなどの基本問題に取り組む時間も確保するようにしてました。
Q2.自習室をどうやって有効活用しましたか?
遅くても毎朝7時頃までには登校して、復習や予習、ウィークリーテスト英文暗記などをしていました。朝は必ず夜間の計算問題を一番初めにやって、その後英文の写経をするというルーティーンを作っていました。これによって本番の計算ミスが減った気がします。
どうしても覚えられない用語や英単語などは付箋に書いて貼っていましたが、貼りすぎても意味がないと思うので注意してください!
Q3.日曜日はどう過ごしていましたか?
いつも通り朝登校して、18時まで自習していました。次の日のウィークリーテスト対策や残っている予復習を行っていました。
Q4.ウィークリーテストの対策の勉強はいつしていましたか?
朝の1限までに割と時間があると思うので、朝早く来てその時間に勉強していました。私はマンツーマンを受講していたので、空きコマで終わらせるのが難しい時は、朝や日曜日を使っていました。
苦手科目でマンスリーテストのランキングに載ることは難しくても、ウィークリーテストではランキングに載れるように意識しました。
Q5.マンスリーテスト対策はどんなことをしていましたか?
特にこれといった対策はせず、受験後の方が大切だと考えていました。
苦手な数学は受験後に薄先生に自己採点を持っていき、点を取るべきだった問題を教えてもらって、その問題を中心に解き直しをしていました。悲惨な点を取っても隠さずに、自分の実力を知ってくださっている先生に見せて相談することが大切だと思います。
Q6.リフレッシュしたい時はどんなことをしていましたか?
授業の合間に友達と少し話したり、甘いものを食べたりしてリフレッシュしていました。
Review Dayなどは、朝からずっと自習室に籠って、気分が暗くなりがちだったので、質問のついでに少し先生と話すことがリフレッシュにもなっていました!
Q7.昼休みはどう過ごしていましたか?
昼休みに友達と昼食を取るとダラダラしてしまいそうだったので、昼休みに昼食を取ることはあまりなくて、2限や3限での空きコマを使って1人でコソコソご飯を食べていました(笑)
なので、昼休みは自習室で勉強していることが多かったです。
Q8.5月のマンスリーテストを受けた時 / 自己採点・答案返却された時の正直な感想は?
クラスの周りの人と比べて総合順位が低いなと思った記憶があります。英語・生物は上位だったと思いますが、数学・化学はランク外だったので、どうにかしたいなと思いました。
Q9.自習席での勉強でコレが効率いいな、と思ったやり方は?
80分を二分割して、違う科目や違う分野を勉強することを石井先生がθ(シータ)の授業でお勧めされていたので実践していました。また、前日などに明日やることをまとめて書き出しておいて、それを見ながらやるべきことを消化できるようにしていました。
科目ごとに勉強した時間を書き留めておくノートを作って、科目の偏りを大きくしないよう心がけていました。
Q10.逆にコレやらないほうがいいな、と思うことは?
冬などに友達と集まって過去問を解くことは良いと思いますが、それ以外の日曜日やReview Day などに空き教室で集まって勉強するのはあまり集中出来なさそうなので、しない方が良いと思います!
あとは、マンスリーテストの結果を必要以上に引きずるのは良くないです!
Q11.最後にこれから代官山MEDICALで頑張る後輩たちにエールをお願いします!
先輩たちの合格体験記や軌跡を読んでやる気を出してました!
川島綾美さん(日本大医学部)
Q1. クラスを上げていくためにどういう努力・工夫をしました?
とにかく復習を徹底的に行いました。予習は最低限知識の確認程度で、授業中は全力で授業を聞いて、話をメモして知らなかったことを拾ってました。
そして、復習の時に分からなかった事、初めて知った事を中心に勉強してました。
数学はテキストを丸覚えするくらいやり込み、英語はθのテキスト、マンツーのプリントをずっと読んでいました。化学と生物は知識を入れておから考察系へとシフトしていきました。出来ないことを把握して、出来ることを増やすというのを意識していました。
Q2.自習室をどうやって有効活用しましたか?
授業中に使うテキストやノート類は上に、逆に自習中に使うプリントやマンツーのプリントは下に置いて、常に手の届く位置に置いていました。
一週間ごとにコピーした時間割には何をやるのか朝や空きコマの所にまとめて書いて、席に座ったらすぐ始められるようにしていました。
何度も間違えたり、忘れたくないもの、格言とか自分を戒めるものを付箋に書いて貼ってました。
6:00~21:15まで居ました。
Q3.日曜日はどう過ごしていましたか?
朝は少しゆっくりで、一日中weekly testの勉強をしていました。英数はweeklyの勉強、理科は復習、あとは一週間でやれなかった事の残りをしていました。
Q4.ウィークリーテストの対策の勉強はいつしていましたか?
英語は毎朝、次週のweekly testの範囲を写経して、少しずつ覚えました。
最後の追い込みは日曜日の夜にしていました。数学は授業の次の日など、その都度復習をしていたので、日曜日に1周して、不明なところを確認し、更にその復習を日曜日の朝にしていました。
理科は特別なことはせずに授業の復習をしていました。
Q5.マンスリーテスト対策はどんなことをしていましたか?
その日にやった範囲で不安なところを中心に見直しをしました。化学と生物は知識の確認や計算の手法チェックをしていました。
受験後は自己採点をし、そして数学はなぜ、どんなミスで間違えたのかを分析し、理科は間違えたところをハンドブックなどに印をつけて、付箋を貼っていました。
Q6.リフレッシュしたい時はどんなことをしていましたか?
歩く。お水を飲む。トイレに行く。など勉強とは関係ないことをしていました。休み時間が20分だったので、10分で帰れる距離で外を歩いていました。
Q7.昼休みはどう過ごしていましたか?
最初の10分でお弁当を食べ、残りはひたすら英語をやっていました。
単語帳を覚えたり、ネクステージの文法やイディオムの所をやったり、昼休みは意識的に英語の暗記に使ってました。
Q8.5月のマンスリーテストを受けた時 / 自己採点・答案返却された時の正直な感想は?
4月よりも順位が下がっていて、「ヤバッ!勉強しなきゃ」と思いました。
Q9.自習席での勉強でコレが効率いいな、と思ったやり方は?
1コマを40分くらい、1科目ずつ時間を区切っていきました。数学は1~6集を60分で終わらせるように時間を計ってやってました。
また、40分に区切った中でも問題を解く時は常にタイマーで時間を計り、かかった時間を記録しました。
Q10.逆にコレやらないほうがいいな、と思うことは?
休み時間に廊下で友達に会った時にちょろっと話すことです。休み時間は有意義に使ってください。
Q11.最後にこれから代官山MEDICALで頑張る後輩たちにエールをお願いします!
気持ちが入らない時は、やっていた科目を中断して、まずお水を飲んで、好きな科目をやってました。私は生物が好きだったので、生物のまとめノートを見たり、考察のプリントを解いていました。化学の暗記も好きでやってました。
1クラス9名 少人数制指導
プロ講師による1日12時間学習指導
塾生一人ひとりの入試とのかかわり方を指導し、一年後見事に医学部入試を突破して、将来社会に貢献できる立派な医師に育って欲しい、そんな強い思いから構築した教育システムを採用。
1年で必ず合格へと導きます。